仲間たち② 『ウェイトレスボーイ』と『喫茶店のマスター』

ウェイトレス：いらっしゃいませー☆　二名様ですか？

カガチ：･････････････････････････。

イェニス：･････････････････････････。






ウェイトレス：なんだてめえらか･･････



カガチ：さっきもこんな扱いを受けた気がする！









マスター：いらっしゃい。ビケア、席に案内しな。



ビケア：うーい。分かってますよ、マスター。二名様ご案内いたしまーす。











イェニス：････････････････おい。



カガチ：ん？



イェニス：なんであいつがここにいるんだよ！？　聞いてねーぞ！



カガチ：あれ？　言ってなかったっけ。ビケア、ここでバイトしてるんだよ。



イェニス：聞いてねえ！　言っとけよ！！　何かと思ったじゃねえか！
　　　　　大体なんであいつあんな恰好なんだよ？



カガチ：バイトだからだろ？



イェニス：そういうことを言ってるんじゃねえよ！
　　　　　あいつ男なのになんでウェイトレスの服着てんだって聞いてんだよ！









ビケア：こちらお冷でーす☆



（ビケア、イェニスにコップに入った水をぶっかける）
※ただしその水（仮）からは派手に湯気が立ち上っている


バシャーン！













イェニス：熱ﾞッつぅううううううううう！！！！！？













カガチ：･･････あ、どうも･････湯気立ってるね･･････


ビケア：お冷でーす☆


カガチ：あ、うん･････ボコボコ沸騰してるように見えるけども･････


ビケア：お冷でーす☆


カガチ：え、あ、はい････そっか･･････最近のお冷は湯気が立ってるのか･･･････











イェニス：んなわけあるかあああああああ！！！
　　　　　おい店主！！　ここのバイト教育はどうなってんだ！！
　　　　　ここの喫茶店では湯気が出てる熱湯をお冷と呼んでんのか！！









マスター：おお聞いたことがある声だと思ったらイェニスじゃねえか。久しぶり。





イェニス：人の話を聞けよおおおおおおおお！！！！





カガチ：やべえガラスに熱伝導してマジで熱い！　持てない！　このコップ持てない！





イェニス：責任者出てこいよ！！！










マスター：何かうちのお冷に問題でも？



イェニス：問題じゃねえところが見当たらねえよ！！









ビケア：ビケアがんばったのに････ｼｭﾝ；；










イェニス：おいてめえ表出ろ。



ビケア：ビケア怖いょぅ＞＜　マサツネマスタｧ助けてｪ＞＜；；



マスター：お冷持ってこい。



ビケア：クソが。








マスター：一応相手は客だからな。しかも片方は初の来店だ。
　　　　　いらっしゃいイェニス。カガチもな。ここは俺が経営してる喫茶店「Sundrops」だ。
　　　　　バイト募集中だが男は帰れ。




カガチ：あっ、なんかすみません････




マスター：まあそれなりに良心的な味と値段で経営してるからさ。
　　　　　良かったら友だちとか知り合いにでも触れこんで回ってくれよ。
　　　　　細々とやってますよと。特に女の子に。




ビケア：友だち（ﾜﾗ　知り合いの女の子（ﾜﾗ




イェニス：おいこのバイトから悪意しか感じねえぞ！！




ビケア：こちらお冷でーす☆



カガチ：冷た！　今度は冷たい！！　半分くらい氷だよ！！
　　　　これお冷じゃなくて氷水だよ！！



ビケア：ワガママな客だなあ。



イェニス：･･･････いつもこんなんかこいつ？



マスター：普通のお客にはマトモだぜ。



カガチ：俺たちが･････普通のお客じゃない･････だと･･･････









ビケア：ご注文お決まりでしたらどうぞー☆











カガチ：あ、このタイミングで普通に注文とるんだ･････
　　　　俺この朝食セットってやつで！




イェニス：あァ、じゃあ俺様もそれで。




ビケア：朝食セットがお二つですねー。かしこまりましたあ(*＾＾*)
　　　　マスター朝食セット二つー。




マスター：ん、じゃあまあゆっくりしていけよ。俺はキッチンに入るから。




カガチ：はーい！




イェニス：おう。･･･あ、バイト、アサシンのガキか黒服の剣士いるか？




ビケア：ん？　ホオズキとカラオギくん？　たぶん今は二人ともいないけど。
　　　　なんか用なの？









イェニス：いや、無茶しに行くなら俺様も連れて行けと声をかけようかと。




カガチ：そうなの！？　そんなことが目的なの！？




ビケア：まだやってんの？　回復行脚。




イェニス：当たり前だろうがよ。




ビケア：ふうん。ご苦労なことだねー。
　　　　でも最近アホーズキは目に見えてニートに磨きがかかってきたし、
　　　　カラオギくんも近場をウロウロしてばかりみたいよ。
　　　　一番マトモに無茶してんのはバカガチくらいでしょ。




カガチ：本人の目の前でバカ扱いとはこれ如何に！　別にいいけど！




イェニス：じゃあやっぱ辻ヒールが一番手っ取り早いか。
　　　　　単騎だとあんまヤベエとこまで行けねえから面倒なんだよな。




ビケア：難儀なことね。ビケアには関係ないヶﾄﾞ。




マスター：朝食セット二つー。ビケア運べー。




ビケア：はーい。









カガチ：おー！　いただきまーす！



イェニス：ほほう、なかなか美味そうじゃねえか。エミルもやるもんだなあ。












マスター：あ、知り合い＋初来店でも金は取るからな。